2012年9月1日土曜日

湘南江の島界わい ものがたり(14) 英大使館のカマクラ学校

                 


                                              阪東湖人


 ようやく航空写真、見つけました。大西洋越え、遥か寄せ来るメキシコ暖流に洗われる英コーンワル半島の名勝、セントマイケルズマウント。ものがたり(3) 「モンサンミッシェル?」で、偉そうに偉そうに、ケルトがどうのこうの書いたなかにある、「エゲレスの湘南江の島」がここなんです。
 ご婦人方あこがれの、おフランス・ノルマンディーのモンサンミッシェルの原形、というか~~このセントマイケルズは福砂屋、モンサンが文明堂~~長崎カステラになぞらえると、実に分かりやすい。
St. Michael's Mountの写真
St. Michael's Mount (トリップアドバイザー提供)

 英マイケルと仏モンサンは、英国海峡をはさんで330キロの対岸。しかも仏モンサンの沖合いには、濃い牛乳で有名なガーンジー、ジャージー島のある英領チャンネル諸島。
 ~ノルマンヂー公ウヰリヤム~~ロビンフッドの時代~~ブルターニュともども英仏、複雑な歴史と領土の変遷でしたねぇ~~あぁ、沖先生の授業にガッコサボって見た映画、黒太子エドワードを演じるエロール・フリンを思い出します。

 で第二次大戦緒戦、英軍のチャンネル諸島守備隊は、ご近所おフランス軍と並んでドイツ軍に早々と降伏したのに、「わが英国には、ヒトラーの軍は一歩たりとも踏ませない!」なんて、チャーチルの詭弁術。
 竹島も、こんな英仏国境関係を学べば、ネェ韓流オバサマ方、楽しい観光地にもなるのに~~。

 それで~~右の航空写真がわが江の島デス。なぜガイジンサンが、ニコニコ顔で江の島にやって来るのか、よく分かりますね~対岸も含め、セントマイケルズに実によく似ています~。
~~ものがたり(6)中井浜の櫓山荘跡が? の最後のほうにシタリ顔で書いた~
一方、江の島の高台には、明治中期の英人貿易商サムエル・コッキングの別荘跡があるのです。~~なんて。さらにアイルランド系コッキングさん、遥かコーンウォルはセントマイケルズを偲んだのでしょう~~これ、間違いないデス。ホラ! 江の島の「コッキング苑」は、まさにこのセントマイケルズ耶蘇教寺院の位置にあるから。でも藤沢市教育委員会さん、こんなん知らないだろうなぁ。 

 ところでみなさまが6月7日に向うお隣の鎌倉には、英国大使館の日本語研修所。入ったことないですが、通称「カマクラガッコ」。かの日は市川雷蔵主演の活動写真「陸軍中野学校」を連想、少々閉鎖的な印象。極東担当英秘密情報員を養成するのではないか~~と邪推もします。

 でも、歴代大使閣下から書記官まで、東京大使館に勤務するものすべて日本語特訓とか。現ウォレン大使も卒業生。遥かに望む江の島を多分、故国のセントマイケルズに見立て、お勉強に励んでいるのだと思います。
 あぁ、茅ヶ崎の松下政経塾サン~~ココもなんや”怪しい人”ギョウサンの集団だけど、「カマクラガッコ」と交流があるとか~~

 一方、横浜の山手には、米国務省日本語研修所があります。ここは、アメちゃん外交官のほか、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドと、英連邦外交官が日本語を学習しており、かなり開放的で、構内はニホンゴ厳守。通弁もどき不肖わたしもなぜか自信満々、ガーデンパーティに何度か行きました。
 ところで、英国大使館の「カマクラガッコ」がなぜ、自らの海外自治領たる英連邦諸国の外交官を教育しないのか、今もって不思議な閉鎖主義。そういえば「アメリカが最初の”英連邦自治領”だよ」と笑って言ったエゲレス人もいたなぁ。

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