2012年6月29日金曜日

湘南江の島界わい ものがたり(8)国王,妃と思い出の地へ



                                              阪東湖人


 まぁ相模湾でのヨットといえば、この写真が示す、芙蓉の高嶺を望み、かつては映画俳優の別荘が並んだ三浦半島の油壺がその代表でしたが、東京オリンピック(1964年)でのヨット競技の主会場が江ノ島となってから、主役の座を譲った感があります。

 江の島が国際的ニュース発信地となったからです。スウェーデンのヨット兄弟選手が、海へ投げ出されたオーストラリア選手救助にレースを中断、逆走して救助にあたった~~という、いかにも日本人好みの美談。また当時ノルウェー皇太子~ハラルド殿下だったかなぁ~もヨットレースに出場して話題となりました。

 で、そう~ハラルド殿下もエラク江の島と相模湾が気に入って、1970年にも東京オリンピック感傷旅行だったのか、非公式に来日しました。
 またこの漁業大国の次期国王サン、その面ではライバル国日本の漁業に関心があったようで、三浦半島の魚市場もワザワザご視察遊ばされたのです。たまたま遭遇したわたしですが~警察署御用聞きの際中~~で、しかと写真を撮った記憶。でも綺麗な王女さまではないので写真紛失、ノッポなあんちゃんだな、という記憶のみです。

 ところで江の島では、ゴールデンウィーク前の4月17、18日に「第9回ノルウェーフレンドシップヨットレース」が行われました。このヨットレースもハラルド殿下がキーパーソン。というのは、ハラルド殿下は1991年1月にノルウェー国王となられ、2001年3月には王妃とともに公式訪問。天皇・皇后両陛下とともに、思い出の地、江の島をまたも訪れているのです。
 ネアカ湘南江の島界わい人士は北欧国家元首ご光臨で感涙にむせび、江の島ヨットクラブを中心に地元関係者、当時のオリンピック選手たちが大歓迎のパーティを開いたそうです。
  話はトントン拍子か~~湘南勝手連なのか~~ここぞとばかり~江の島ヨットクラブでは、毎年4月にノルウェーと日本の友好を促進するための親善ヨットレース、「ノルウェーフレンドシップヨットレース」を開催することとしました~~とさ。

 まぁ、湘南の明るく暖かい海辺~ノルウェー国王が気に入ったのは分かります。リレハンメル冬季五輪が終了後だったか、7月にノルウェーに出張しました。
 ほとんど太陽は沈まず、でもフィヨルドの海は冷たく、岩場にはアザラシがチョコン、チョコンと姿を見せました。フィヨルド連絡船のデッキには、なんと「アツカン、ビールあります」と、日本語の貼り紙。この地に根を下ろした、日本の元マグロ船員が観光ガイドをしている例がチラホラ。また北陸の元教員グループがフィヨルド観光中で、「半年ごとに海外旅行してるの~」とのことでした。 

 「ガッコのセンセたち優雅な老後だなぁ~」と、こっちは仕事を気にしながら思ったものですが、問題は~~~食べ物。酒はやたら高く、日本人好みの食品はコレ少なく、タイ人経営の中華料理店で一息ついた思い出。消費税もやたらに高く、いや北欧は厳しい風土、土地。でもノルウェー、現状本邦民主党並み(?)の「混迷EU」には賢く非加盟、いわば”院外団”サンで、実はアメリカの庇護下、NATOの優等生。
 ところで上記写真は、日帰り温泉の”江のスパ”。ハラルド殿下、いやハラルド五世国王陛下も、この新しい娯楽施設を知ったら「江の島にまた行きたい」とおっしゃるかもしれませんョ。

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