2012年5月19日土曜日

湘南江の島界わい ものがたり(1) 「大アサリの浜焼き」


                                  阪東湖人
 
 さて、来年同窓会予定の「江の島」に行ってみました。はるか出発阪東の地からでも、常磐・千代田線は小田急線と相互乗り入れ。なんと東京メトロ・小田急代々木上原駅の向かいのホームでホイと乗り移るだけで、駅間移動乗り換えの手間はなく片瀬江ノ島までストレート。しかもJR使うよりはるかに安い運賃でした。
 なお、関東のI君が、「オマエの話は長すぎ、クドい」と”ケナす”こともあり、写真入りでコンパクトに。今日的江の島事情~~若いころ、藤沢警察署を御用聞きで廻ったときの経験、昔話をまじえ、お伝えしてみようか、と思います。
 まずは「行楽地の店にだまされてはいけません」~から。

 もう三十年も前か~息子が幼児の頃だった~~正月に江の島に連れて行ったら「サザエのつぼ焼き」のあの香りに「食べたい!」とせがむので一個~~「ハイ、千五百円デス」と店の返事。そのサザエの殻は大きく、何度もの焼きあと。殻とは別物の中身は切り刻んだ(おそらく三分の一の量)ものに、ミツバが少々浮いて
いたのでした。

 これを思い出したのが今回、写真で紹介する「大アサリの浜焼き」。二個で七百円~千円というところ。コレ実は大アサリではなく、テレビでも話題になった「東京湾で異常発生 北米原産のホンビノスガイ」。
 まァ、湘南の人間は、口は悪く、欲張りだがネアカ。腹黒い奴はいない。写真にあるように、小さく「ホンビノス貝」と書き加え、東京湾産地直送というところがかわいい。

 アメリカ東海岸では小さめのものを「チェリーストーン」と呼び、ナマで食べます。まぁ奴ら、生魚はサーモンにニシンぐらいか。でもカキを含めハマグリ、アサリと貝類はニッポンと逆で、ほとんどナマで食べます。もちろんグツグツ煮たクラムチャウダー、ボストンのものはとくにオイシイ。
 このチェリーストーンを当時、何度かナマで食べてみたのですが、ちょっとクセ(ホヤ貝に似た匂いと妙な甘み味)があり、東北人にはいいだろうが~~西日本の人向きではありません。
 さすが大東京の江戸前の海は豊か。その東京湾に入る北米航路の船舶が意外な恵みをもたらした。はるばる船底にくっ付いて来たホンビノノスガイ稚貝が、東京湾で大繁殖した様子。この十年ぐらいの間の現象です。
 もっぱら千葉の船橋漁港で扱っていると、思っていましたが、それをチャッカリ隣の湘南・相模湾で売っていたとは~~
 このセンス、悪びれない湘南ならでは~~さすがです。江の島にはいい話も当然たくさんあります。次回は生シラスとか、そんな話、書こうと思っています。

 またこの記事により、「2012年3月17日土曜日 奈良坂紘一教授が登場 3月16日付の読売新聞朝刊1面」がこのホームページでは「前の投稿」に落ちてしまいました。シンガポール奈良坂先生には、いろいろお世話、ご迷惑をかけていますので、いずれさらに追加記事を考えています。

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