2012年3月4日日曜日

「オヤジバトル!」と自分史 学区外 若松ものがたり(上)


                                                                                                                        阪東湖人

 2012年は若戸大橋開通50周年だ。あのとき、洞海湾の潮風の吹くなか、開通間近の若戸大橋に生徒を引き連れたのが、学年主任の高橋範義先生。「この橋の開通と五市合併で北九州はさらに~~」と、先生が熱弁をふるってからもう半世紀が過ぎ去った。
 また、NHK北九州放送局も開局80周年になるとか。その開局記念の福岡発地域ドラマ「オヤジバトル!」が3月17日(土)午前零時15分から総合で「全国放送決定!!」だそうだ。

 このドラマ、オヤジバトル! は試験的だったのか、関東ローカルですでに放映された。ストーリーは~若い頃、成功を夢みて上京したバンドマンが、厳しい現実と直面、希望を失って故郷・北九州若松区に帰る。そこでかつての恋人と結婚。新しい仕事も見つけ、恋人の連れ子である小学生の娘と3人で人生の再スタート~だが~というもの。
 若戸大橋の方もシンボルとして何度も登場する。幼児期を過ごした若松が舞台なので懐かしく見た。

 幼稚園にしばらく通った若松。その昔の仲間には奇しくも小倉高同期、医院の息子H君と地元名門企業Sの坊ちゃん。Sの坊ちゃんとは幼稚園でアルミ食器の取り合いをした。食器はチューリップの絵が女児用、野球選手の絵が男児用。多分、進駐軍払い下げ食器、それに補助食も。でも保母さんは適当に配った。野球選手の食器がと喜んだら、Sの坊ちゃんもつかんでいた。
 彼の目力は当時からあたりを払う威力で、残念ながらわたしは野球選手の食器を放した。またSの坊ちゃんとは父親同士が旧制若松中で同級生。こちらもはるかな大正時代だが、当時教育実習生の河合青年、のちの河合校長に習った仲だった。

 それから約40年後になるが、浮き草稼業のならいで転勤を繰り返し、名簿では所在不明だった。そのとき北九州では小倉高卒業25周年の記念同窓会。それも若松の佐藤公園横、若松パークホテルで開催されたとのこと。河合校長も出席など~それもはるかのちに知った。なぜ若松パークホテルが会場だったのか~
 かつて幼稚園でアルミ食器の取り合いをしたS君も元気な顔を見せていたという。地元名門企業で顔の効くはずのS君、会場選定に関わったのかも。でもいまやその若松パークホテルも取り壊され、マンションになるはず、いや~なった、とかいう話も最近聞いた。

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