2012年2月16日木曜日

来年は「半世紀後の東京修学旅行のようなもんだなぁ」

                                                                      阪東 湖人


 ふと思い出した。あのころ、北部九州の高校はみな東京修学旅行だった。おまけに、お隣八幡高校の修学旅行日程の一部は湘南の江ノ島・鎌倉。東京では国会議事堂を背に地元代議士を中心に「ハーイ、パチリ」のオマケつき。われら来年の記念同窓会での関東大集合、なにやら「小倉高は京に奈良だったから、まぁ半世紀後の仕切り直し、老年東京修学旅行のようなもんだなぁ」という声すら聞こえる。
 
 その湘南、三浦半島の一部葉山から続く相模湾一帯を呼ぶとはだれでも知っている。冬の風は実は相当強いが、首都圏の他の地よりはるか温暖なのがウリ。「藤沢が主のような顔をしているけどなぁ~」と不満タラタラだったのは、かつてのれんをくぐった平塚の小料理屋の大将。大将によれば当然、平塚こそ湘南の中心。実際そんな時代もあった。

 でも、あの映画「太陽の季節」に「狂った果実」で裕次郎が活躍、その主な舞台は葉山、逗子、鎌倉とあれば~~それに藤沢・江ノ島が東京五輪でヨット基地として脚光を浴びて以来、こっちが主役。こうした三浦半島と湘南の温暖な気候は単純明快な人々を生む。「イラクの戦闘地域と非戦闘地域 ?~そんなことわたしに聞いても分かる訳ないじゃないの!」~~そんな国会答弁の総理大臣も近年、三浦半島から。また「フランス語は数を勘定できない言葉」なんて物議をかもした東京都の現最高指導者も湘南出身だ。
 
 これは単純明快かどうか~~昨年夏に湘南の藤沢市でマンガのような騒ぎが~~市役所内で火災報知機のスイッチ切り、煙モウモウのバーべキュー~~この職員懇親パーティにはなんと藤沢市長(当時)も出席。でも切ったはずの報知機にモレがあり、非常ベルが鳴り続けた。消防本部は関係者を厳重注意処分にしたが、一昨年にはこの消防本部も一緒にバーベキュー。今年は招待されなかった消防本部の「しっぺ返し」くさい話だ。まさにこれこそ三浦半島から続く湘南気質。
 付け加えると、バーベキュー市長は別の問題が尾を引き、最近落選した。

 かつて藤沢駅前に何かの飾り、「We are Shonanian!」の大横断幕が電車からも見えた。ハワイアンからの連想か。あれ「Shonanese」じゃないのかナ。でも、なにこれしき。かつて国際港横浜大桟橋近くにWell Come の大看板。名古屋城ではガイジンさんらが笑いながら記念撮影の足元。オーストラリア観光客のオヤジが地面を指差す先には「足元注意!」 Foot Notice! 名古屋市教委とあった。ウーン、Foot Note なら「脚注」だろうが~~。ともあれ、英語かぶれと単純明快さは気楽。
 春遠からじと言えど、当方の大利根・阪東の地は日々の寒さが身にこたえる。都内通勤時、常磐線は地下鉄千代田線に乗り入れ都心を貫通する利便さだったが~~いずれ暖かい三浦半島に隠遁しようかと考える日々だ。

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