2012年11月10日土曜日

晩秋に遥か故郷を想う わが猫額庭の「はぐれアサガオ」 

              
                                              阪東湖人


 
 イヤハヤ、わが猫額庭「はぐれアサガオ」のド根性ぶりに敬服!!デス。
 いまだに、小さくも花を咲かせています。人間も、かくありたいものです。

 オタク、マニアが勝手に独断を書き込む、かなり、いいくら加減な「ウィキペディア」ですが、以下の記述がありました。
~~日本への到来は、奈良時代末期に遣唐使がその種子を薬として持ち帰ったものが初めとされる。アサガオの種の芽になる部分には下剤の作用がある成分がたくさん含まれており、漢名では「牽牛子(けんごし)」と呼ばれ、奈良時代、平安時代には薬用植物として扱われていた~
 ~まぁ、信用しとこや。
 写真右側にあるチョイト違うツルは、これまた、はぐれゴーヤ(苦瓜)のイタイケナ姿。さすがこの季節では結実はなく、初冬に消えていくでしょう。

 後ろの紅葉は、懐かしや北米原産のハナミズキ。東京大手町のビル群の谷間の植木市で購入。
 
 鉢植えを下げ、新三河島の京成電車ガード下の焼肉の金龍苑に入ったら、あの琵琶湖の知事サンのような婆さんに睨まれた。
 この付近~太古には古利根(現墨田)が流れていた。中世ロマン~「七重、八重~太田道灌の山吹の里乙女伝説候補地」大雄山泊船軒も、そう遠くではないが、山吹の里乙女と、琵琶湖の知事サンとでは女性も両極端か。

 レバサシでは、本邦元祖とか言うオールド・コリアンタウンのこの店。京成電車のゴトン、ゴトン、振動が頭上から響くなかで、通ぶってイロイロ食したら婆さんご機嫌回復~ところが「焼肉でガスコンロは一回だけ。二
度は着けないからネ。焼肉も同じものの再注文は駄目!」と、これまたなんや、天下をうかがう琵琶湖の知事サンお得意の”モッタイナイ”の独裁風客扱い。

 それでも食後は「ハナミズキの鉢植えを下げ、いかにも堪能したオッサン風わが後ろ姿」を長いこと見送ってくれた婆さん~~~もう数年前の話。風の便りではこの店、京成電車の高架改修で閉店したとのこと。また、レバサシもご承知のように巷からことごとく消え、さびしい限り。

 ところで故郷とは”板櫃川勉強堂”の誉れ高き、愛宕が丘の学区をはるかに離れた、旧八幡高のお膝元、奇しくもその板櫃上流となる大蔵渓谷にある大蔵小学校。その上に勝田神社。さらに勝田公園とあり、展望よく、いまもあるのか~~椿の名所でもあった。
 「勝田サンの椿の根元から湧き出す清流は眼病に効く」~と、わがご先祖サマたちは信じていた。上流は製鐵の河内貯水池になるこの大蔵川。歴史的に変動はあるが筑前・豊前の国境。また神功皇后神話の里でもあった。
 
 大叔父は、後輩エリートに次々に追い越された安川電機のマンネン課長。でも、これまた神功皇后神話を誇りとし、「なんと言っても、うちは大蔵神社(乳山神社)の氏子総代なんだからなぁ!!」と酒席ではいつも上機嫌。
 (安川で手に入れた)「上等のスコッチ飲ませてやる」と言うのでご相伴。そのオールドパー、二人で三分の一ほど、きこしめしたら「もういいだろう」と、さっとサントリーにすり替えた大叔父だった。 

 まぁ、この大蔵川と勝田公園向こう側の槻田(金山)川エリアにかけて、樹木を愛で、マッタリ暮らしたご先祖と一族。その血がわたしにも~~嗚呼、晩秋の大利根河畔寒風に、遥かな故郷を想うばかり。


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